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【専門家が教える】ほうじ茶の主な成分と8つの効能。注意点や他の日本茶の効能も解説

香ばしい香りのする飲み物として慣れ親しんできましたほうじ茶。緑茶に含まれるカテキンについて、様々な効果が知られてきましたが、ほうじ茶にはどんな効能があるのでしょうか?

実は、お茶は中国から種子が持ち帰られたときは薬と認識されていました。
お茶にはさまざまな機能性成分があり、体に良いことは最近の研究や調査で徐々に明らかになってきております。

本記事では、ほうじ茶に含まれる成分に着目し、その効能やほうじ茶を飲む際の注意点を解説します。
記事を読めば、私たちにとってうれしい効能が理解出来、ほうじ茶と上手にお付き合い出来るようになります。

ほうじ茶に含まれる主な成分

カテキン類

ほうじ茶にはほかの茶より少し多い目のカテキンが含まれている。

もともと薬として日本に伝えられてきた茶には多くの機能性成分が含まれていますが、中でも一番多く含まれるのがカテキン類です。このカテキン類は新芽が外敵から身を守るために生み出す成分ですので、新芽を十分大きく
してから収穫した番茶を材料に用いるほうじ茶にはほかの茶より少し多い目のカテキンが含まれています。

抗酸化、抗がん、血圧血糖上昇抑制、抗菌、消臭といった健康効果がある。

カテキン類は茶独特の苦み、渋みを演出する成分でありますが、抗酸化、抗がん、血圧血糖上昇抑制、抗菌、消臭など体にうれしい健康機能が満載です。ほうじ茶なら焙煎によって苦み、渋みがやわらげられているので、体にいいカテキンを香りといっしょに楽しみながらとることができます。

カフェイン

ほうじ茶に含まれるカフェイン量は他のお茶より少ない。

ほうじ茶にはカフェインが含まれていないという話をよく聞きますが、焙煎で多少は壊れるので他のお茶よりは少ないもののカフェインは含まれています。

強い覚醒作用の他に、利尿作用、強心、代謝促進を促す。

カフェインは苦みを演出する成分で、よく知られた強い覚醒作用の他に、利尿作用、強心、代謝促進を促す機能性成分ですが、寝る前に飲むと寝つきが悪くなる、飲みすぎは禁物等注意点があります。

香気成分

ピリジン

ほうじ茶には、焙煎の過程でアミノ酸と糖が焦げてピリジンという香ばしい香りのする香気成分が多く
含まれているのが特徴です。ピリジンは、優れたリラックス効果があるとされています。

ゲラニオール

バラに似た香りがあります。オレンジ、レモン、ラズベリーなどの芳香としても用いられてます。体内に吸収されると後に汗腺などから汗と一緒に排出されるので、口臭や体臭などを抑える効果があります。 また、抗菌作用、保湿作用、消炎作用や、肌の弾力を回復させる効果があると言われています。

食物繊維 

こちらは水に溶けないので浸出液には含まれませんが、茶殻の中には一番多く含まれる成分です。抗大
腸がん、血糖上昇抑制効果があるとされています。(出典:日本茶のすべてがわかる本より

ほうじ茶の8つの効能

抗酸化、抗ガン作用

緑茶に特異的に多く含まれるカテキンは、機能性の宝庫と言っていい成分です、中でもうれしい機能は体細胞の参加を抑制し、結果としてガンの発生を抑制する作用があるとされることです。茶産地の静岡県中川根町の胃がん発症リスクが他の地域の5分の1だったという報告もあります。
(出典:日本がん予防研究会ニュースレター

血圧血糖上昇抑制効果

カテキンにはまだまだ優れた機能があります。血中コレステロールの上昇を抑えることがあることから、血圧血糖上昇抑制効果が期待されることです。

抗菌、消臭効果

カテキンの隠れた効果、もう一つは、優れた殺菌効果があるため抗菌、消臭の効果も期待できるということです。この機能を活用して、茶殻を使った消臭剤なども開発されています。

リラックス効果

ほうじ茶には緑茶に特有に含まれるアミノ酸テアニンが多く含まれます。テアニンは優れたリラックス効果があると去れます。さらに、私らちが開発した一晩ほうじは、焙煎による香ばしい成分ピリジンと萎凋によるゲラニオールなどの花果成分の相互作用で、あなたを桃源郷へと導きます。

血行促進

茶に含まれる様々な機能性成分のうち、カテキン類、カフェイン、サポイン、食物繊維などは、代謝機能を活発にして血行を促進する効果があるとされます。

冷え解消

茶に含まれる様々な機能性成分のうちカテキン類、カフェイン、GABAなどは、代謝機能を活発にして冷え解消に効果があるとされます。

疲労回復

茶に含まれるテアニンは、優れたリラックス効果で疲労回復に役立つとされています。

便秘解消 

ほうじ茶には多くの食物繊維が含まれます。残念ながら大部分は茶殻に含まれていますが、浸出液に含まれるだけでも十分な便秘解消効果を期待できます、茶殻を効率よく吸収する方法を開発できれば、さらに効果は拡大できると思われます。

(出典:日本茶のすべほうじ茶にはどんな効能がある? リラックス効果や冷え改善など体が喜ぶ効果をチェック♡ | Oggi.jpてがわかる本より

ほうじ茶の注意点

摂りすぎるとタンニンに変化し、健康に悪影響がある。

ほうじ茶に含まれる機能性成分カテキン類ですが、摂りすぎるとタンニンに変化し、体に悪影響を与えることがあるとされています。

タンニンは酸化しやすく、酸化して生成されたタンニン酸は胃粘膜が薄くなる原因となっている可能性があるといわれています。

(出典:新谷酵素HP「緑茶・ほうじ茶は健康に悪い?メリット・デメリットについて解説」より)

就寝前に飲むと眠れなくなる。

カフェインには優秀な覚醒作用があります。ただそのために、就寝前に飲むと寝付けなくなることがあり
ますので、ご注意ください。

ほうじ茶以外の日本茶の効能

煎茶

煎茶にもカテキン類、テアニン、カフェイン等の機能性成分が豊富に含まれます。ほうじ茶との違いはゲラニオールやピリジンといった香気成分はないということなどです。

玉露、抹茶

玉露、抹茶は被覆によりうまみを強調したお茶なので、テアニンの量が多く、カテキンの量は少なめです。しかし、新芽の柔らかい芽を使っているので意外とカフェイン量が多めですので注意してください。

麦茶

麦茶は6条大麦を焙煎したものなので、カフェインは含まれず、カテキン、テアニンなどの機能性成分も残念ながら含まれていません。

まとめ

  • ほうじ茶にに含まれる主な成分は、カテキン類、カフェイン、香気成分、食物繊維が挙げられます。
  • 抗酸化、抗ガン作用、血圧血糖上昇抑制効果、抗菌、消臭効果、リラックス効果、血行促進、冷え解消、疲労回復、便秘解消といった効果があります。
  • カテキンは摂りすぎるとタンニンに変化し、タンニンが酸化するとタンニン酸として体に悪影響を与える恐れがあります。
  • カフェインは緑茶より少ないものの、就寝前にほうじ茶を飲むと眠れなくなる恐れがあります

飲み方に注意をすれば、ほうじ茶には私たちにとって魅力のある効果に溢れています。

上手に摂り入れていきましょう。