【専門家が教える】ほうじ茶の特性を活かした美味しい淹れ方。やかんでの淹れ方や水出しも解説
お茶の淹れ方は種類によって異なります。どうせお茶を淹れるならおいしいお茶が飲みたいですよね。ここでは基本的なほうじ茶の淹れ方をいくつか紹介します。慣れてくれば独自にアレンジするなど自分に合ったおいしい淹れ方を探してみましょう。
もくじ
急須でのほうじ茶の淹れ方(1人分)
準備するもの 茶葉、急須、湯呑み
急須に茶葉3g
お好みで量を増やしてください。煎茶よりも嵩が大きく量が多いように思いますが問題ありません。
沸騰したお湯130ml
お湯は沸騰させたもの(90~100℃)を急須に注ぎます。煎茶は熱湯で入れると苦味や渋みが抽出されますが、ほうじ茶にはそれらの成分が比較的少なく、香りを立たせるために熱湯を用います。
浸出時間は30秒程度(揺すらない)
浸出時間も好みにより調整してください。長すぎると苦味や渋みが抽出されてしまうため、30秒を目安にしてください。
湯呑みに注いで完成
今回は1人分のため湯呑みに注ぎ切れば完成となりますが、数人分用意する場合は回し注ぎをして味を均一にしましょう。
急須がない場合のほうじ茶の淹れ方(1人分)
茶葉、湯呑み×2、茶こしを用意する
湯呑み1に茶葉3gを投入
湯飲みに直接茶葉3gを投入し、そのまま熱湯(90~100℃)を注ぎます。
浸出時間は30秒程度
長い時間浸出させると苦みや渋みが抽出されてしまいます。30秒を目安にしてください。
湯呑み2へ茶こしを使用し茶葉が入らないようにすれば完成
30秒程度経過したら、茶こしを用いて湯呑み1から湯呑み2に移します。茶こしの網目の粗さによって湯呑み2に入ってしまう茶葉の量が変わるため、できる限り網目の細かい茶こしを使用します。
やかんでのほうじ茶の淹れ方(1リットル)
やかん、茶葉、お茶パック、茶こし(やかん用)を用意する
茶葉は10gを目安に
こちらもお好みに合わせて量を調節しましょう。お茶パックに茶葉を入れておきます。お茶パックを使用しないほうが味の抽出ができるので、やかんに合った茶こしがあればパックを使用せずにします。
やかんで沸騰したお湯に茶葉を投入
やかんで水を1リットル沸騰させた後、火を止め、用意した茶葉を投入します。
30秒程度浸出させる
煮出してしまうと苦味、渋みが抽出され、ほうじ茶の風味を損ねてしまいます。茶葉を取り除きながら湯呑み等へ注ぎます。やかんに茶こしが付いているものやお茶パックを使用すると片付けが楽できます。
保存する場合
茶葉を取り除いた後、水道水などで粗冷ましを行い、保存容器へ移して冷蔵庫へ。 時間が経つと茶葉の変質や腐敗が始まります。夏場以外は1日程度なら問題ありませんが、なるべく早く茶葉を取り除きましょう。
水出しによるほうじ茶の淹れ方(2リットル)
水出し用ポット(茶こし付)、茶葉、保存容器を用意する
茶葉は20gを目安に
こちらもお好みに合わせて量を調整しましょう。
ポットに先に茶葉を入れる
ポットには水よりも先に茶葉を入れることで茶葉が水に浮いた状態を避けることができます。味や香りにも影響します。
冷蔵庫に入れ3時間程度
冷蔵庫に入れ3時間程度冷やします。浸出時間はお好みに合わせてください。
保存用のポットに移す
茶葉を取り除くため、保存用のポットに移して完成です。そのまま冷蔵庫に入れておきます。茶葉を入れたままにすると苦味が出てきますので注意してください。
水出し用ポット(Amazon.co.jp: HARIO(ハリオ) フィルターインボトル 実用容量750ml ホワイト 日本製 FIB-75-W : ホーム&キッチン)
美味しく淹れるポイント
沸騰したお湯を使用
煎茶等とは異なり沸騰したお湯で入れることにより、香りが立ちます。
沸騰したお湯を使用
基本的な分量は前述しましたが、好みは人それぞれです。自分に合った風味を探すことを楽しんでください。
注ぐ前に揺すらない
注ぐ前に揺することで味を出そうとする方も多いかもしれませんが、煎茶等と同様に苦味の抽出の手助けをすることになります。お客様に出す時でも焦らずおいしく入れましょう。
お水は軟水(硬度178mg/L以下)を選ぶ
日本はほとんどが軟水であり、硬水で入れるお茶に比べ軟水で入れると味がはっきりとします。水道水でも多くの地点が軟水であり、「いろはす(コカ・コーラ)」や「おいしい水富士山(アサヒ)」など多くが販売されています。
茶葉は好みに合わせて産地を選ぶ
ほうじ茶は産地やブランドによって味が異なります。自分の好みに合わせた茶葉を選ぶことで、よりおいしく楽しめます。
美味しい飲み方
ほうじ茶ラテ
自宅でも牛乳と砂糖を加えることでほうじ茶ラテを作ることができます(クックパッド)。伊藤園やサントリーからもほうじ茶ラテが販売されており、コンビニで買えます。また、自宅で簡単に入れるようにネスレなどもスティック状のものを販売しています。
茶粥
煮出したほうじ茶の中に冷ご飯を入れて炊いたものです。
(農林水産省 茶粥 奈良県 | うちの郷土料理:農林水産省 (maff.go.jp))
ほうじ茶に合うお菓子
ほうじ茶と相性がいいのはチョコでしょうか。ラテが流行っていることから、ミルク系のお菓子も相性はいいでしょう。
ほうじ茶に合う和菓子
多くの和菓子が日本茶には合いますが、その中でも醤油せんべいやどら焼きは味の濃いものを邪魔しないほうじ茶によく合います。
ほうじ茶の淹れ方が学べるおすすめ動画/
名もなき茶師/新井製茶 https://youtu.be/CqH-G8go1ag
回し注ぎの説明やお茶の効能についても紹介されています。